遊んで作るスマホゲームプログラミング

for Android

どんな本?

 遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android は、秀和システム出版のゲーム作りのガイドブックです。特徴を列挙すると――

  • ゲームの企画作りから、データ作成プログラミング、ストア申請、宣伝までゲーム作りのいろはを一挙解説(片寄りはあるけど700ページ以上書きました)。
  • 楽しく作る」をコンセプトに冒険物語にあわせてステップアップしながらゲーム作り。
  • アクション、パズル、シューティング、アドベンチャー、クイズ、アナログ・カードゲーム、3Dステージエディター、Kinectを使ったゲームまで、様々なジャンルのサンプルを収録(レベルや興味に合わせて、ぜひお好きなものを参考に)。
  • プログラムは各サンプルごとに合計がおよそ10~2000行ぐらいで、300行程度で完結しているゲームも多数(そのため、大きなプログラムに比べて中身を理解したり、改造したりしやすい)。
  • 巻末にはプログラミング入門のオマケ付き(CD-ROMには簡単な関数リファレンス的チートシートも収録。プログラミング言語はJavaベースのProcessing)。
  • 「大乱闘スマッシュブラザーズX」、「超時空要塞マクロスVOXP」、「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー」など、様々なゲームの企画・開発に携わった現役のゲーム制作者が執筆(業界の小話もチラホラ?)。

 「スマホゲームプログラミング」とか「for Android」とタイトルにあるとおり、Android端末をターゲットとした書籍なのですが、2D系のゲームはiPhone(iOS)でも動かしています。また、PCでも動かせます。さらに、PCにKinectを繋げて遊ぶゲームまであるという、脱線っぷりです。

 本書のサンプルプログラムは小さめのプログラムなので、内容を理解したり、改造したりするのも、大きなプログラムに比べて簡単です。

 さあ、本書を片手に、ゲーム作りの冒険に出かけましょう!

動画で紹介

少女(驚き) これが……『作り手の書』?

旅人 そうじゃ。そのワザを使えば、
世界の理(ことわり)を
作り変えられるのじゃ!

『作り手の言葉』を刻めば、オレにも?
よし……それなら!

購入するには?

 全国の書店やオンライン書店でお求めください。2013年7月27日(土)より発売中です。

遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android

著者
西田竜太
定価
本体2800円+税
ISBN
4798038644
978-4-7980-3864-3

※関連図書の「遊んで学ぶ はじめてのプログラミング」は、この本よりも初心者向けの別の本です。

レビューを含む記事

からあげとポニーテイル

Processing本の決定版 "遊んで作るスマホゲームプログラミング"

ざる魂

ubuntuでxmonadして、emacsでProcessingしてます

強火で進め

[Processing]ゲーム開発の企画から開発までを解説した本
「遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android」

トトガ・ノート

「遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android」インデックス

UMA LABO

Processing.jsでゲームをいくつか作ってみた。

Unrelatism

【市販書籍レビュー】Processing言語唯一のゲーム制作本、実はプログラム以前からの入門書『遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android』

ページの雰囲気

開発環境について

 本書では、無料でシンプルにゲームを開発できる環境として Windows + Processing という組み合わせでゲームを作ります。ProcessingはMITメディアラボで生まれた、Javaベースのシンプルな開発環境で、メディアアートの分野で有名です。MacやLinuxでも動きますし、作ったプログラムをAndroidアプリにもできます。また、機能を絞ればHTML5のコードとしてパソコンやスマートフォン上のブラウザーでも動かせる汎用性の高いものです。

 私は仕事でゲームの試作をする際にもこのProcessingを使うことがあります。初心者に親しみやすい開発環境ながら、ゲームのちょっとした試作(プロトタイピング)にまで応用が利く、そんな懐の深さも魅力のひとつです。応用といえば、MicrosoftのKinectというセンサーを使ったKinect Hackにも、このProcessingはよく利用されています。本書にも2つ、Kinectを使ったサンプルプログラムをご用意しました。

 また、ゲームの作り方、プログラムの仕組みや考え方自体は特定のプログラミング言語に依存するものではないので、他の環境でゲームを作る際にも参考にしていただければと思います。

 本書は本書に書かれているとおりにゲームを作ることを目的とする本ではなく、いずれ自分のオリジナルゲームを作るときに、たとえばこんなふうにして作るんだな、という実例として参考にするための本です。

動作環境について

 基本的にはWindows Vista以降のWindows OSをOSとするパソコンで、OpenGL 2.0(ES 2.0) / GLSLに対応したグラフィックカードを持つものを対象としています(これはProcessing 2.0が動く環境、ということです)。

 なお、動作対象として記載はしていませんが、Windows XPでも大抵のものは動くと思います。元々、ベースとなるプログラムはWindowsXPで作成したりもしていましたので。また、OS X(Mac)でもドライバーなど細部でOS X用のものを使用するようにしていけば、大部分のプログラムを動かせるはずです。

 そうそう、読んでくださった方から、後日**Ubuntu(Linux)でも動いたという話も聞きました。Linuxなどでフォントが化ける(□)になる場合は、ProcessingのToolsメニューにあるCreateFontでフォントファイルを作成して、プログラム中のcreateFont()をloadFont("xxx.vlw")に変えて読み込ませればよいようです(ありがとうございます> HaRuさん)。

 本書の動作確認を行った環境は次のとおりです。

プログラム開発&実行環境
Windows8 + Intel HD Graphics 4000(GLSLに対応したGPU)
(Windows Vista以降対象 / OpenGL 2.0(ES 2.0) GLSLに対応した機種必須)

※たとえばIntel GMA 950チップセットなど古いGPUでは動作しません。

Androidアプリ実行環境
Nexus7 - Android 4.2

(Android 2.3.3以降対象 ※すべての機種での動作を保証するものではありません)

HTML5プログラム実行環境
Windows8 - Google Chrome
iPhone5 - Safari

Nexus7 - Google Chrome

Kinectプログラム実行環境

Xbox 360 Kinect センサー(Xbox 360用の周辺機器。USB接続用アダプタ付き)

小話

 本書の内容は2年以上前から考え、準備してきたもので、かけた時間を考えるとまったく採算がとれる気がしないのですが――まぁ、そんなことは二の次で、とにかく持てるものを注ぎました。本書は私にとって、とても思い入れのある本です。あなたの役に立つものになっているとよいのですが。

 長い準備期間に、個人のWebサイトでも一部似たプログラムを公開したりしています。でもそのプログラムがあって本書を書いた――なんてことは当初からまったくなく、すべては本書のため(いや、それ以外にも、単に遊んで作ってただけのものもありますけど)。とはいえ、本書に収録しているプログラムは、AndroidやProcessing 2.0に対応したり、デバッグしたり、機能を拡張したりと、かなり手を加えていますし、解説やプログラム以外にも多数のノウハウを記載しているので、きっと損はしないでしょう。

 さきほど、帯にある「13歳の中学生でも猫でも誰でも簡単に楽しくゲームを作れる」とか「驚くほどコードが短い」といった、著者にはそこまで言いきれないあおり文句を見て、冷や汗をかいているわけですが、そのくらいの強気は清々しくもあります。まぁ、話半分に聞いてください。これでゲームが作れないのはエビやカニぐらいのものだ! いや、冗談ですって。

 本書はボリューム多めですが、なるべく堅苦しくなく、気楽に読めるように意識して書きました。1つの大きなゲームを仕上げるのではなく、いろいろな小さなゲームにしたのもそうですし、本文の書き方や、キャラクターが登場する冒険譚もそのひとつです。

 でも、すべてを完全に初心者向けにしたり、すべて上級者向けにしたりもしていません。簡単なところもあれば、難しいところもあって、スルメのようにじっくり味わえる妙なバランスの本にしました。

 ちょっとクセはありますが、ぜひ一度、本書を味わってみてください!

本書のお問い合わせ先

正誤表

  • p.364-366 Android SDKのダウンロード先の内容が最新のサイトでは少し変わっています。Android SDKダウンロードサイトのOther Download Optionsというリンクで表示されるページ内で、Windowsの横にあるandroid-sdk_r24.0.2-windows.zipといった名称のファイルがAndroid SDKです(zipファイルを展開すると、android-sdk-windowsというフォルダができるので、この場所をsdkフォルダとして指定してください)。

※以下の正誤表は、第1版第1刷のものです。第1版第2刷では修正済みです。

  • p.24 Computing Kaizen Studio Toysの画像
    (誤) →
    (正)
  • p.61 Image3.pdeのソース draw() { ~ } の後の8行(誤) → (正)不要(紙面のみ。CD-ROMのソースは正しいです)
  • p.62 Image4.pdeのソース draw() { ~ } の後の2行(誤) → (正)不要(紙面のみ。CD-ROMのソースは正しいです)
  • p.84 Cut2.pdeのソース 38~39行(誤) → (正)不要(CD-ROMのソースでも不要です)
  • p.108 (誤)宮元茂氏 → (正)宮本茂氏
  • p.369 Android SDK Mangerでインストールする項目のTools以下では「Android SDK Tools」と「Android SDK Platform-tools」をインストールすると記載(執筆時のAndroid SDKではこれで問題ありませんが、最新版では追加が必要) → (最新版のAndroid SDK)Tools以下では「Android SDK Tools」と「Android SDK Platform-tools」の他に「Android SDK Build-tools」も必要(Tools以下についてはすべてチェックしておけば簡単です)
  • p.370 Android端末の「USBデバッグ」をONにして正しくドライバーをインストールして端末を接続しているのに認識しない場合 → Android端末の「設定」の「ストレージ」の右上端の■が縦に3つ並んだメニューボタンを押すと出てくる「USB でパソコンに接続」を選択し、「カメラ(PTP)」の方にチェックマークを付けてお試しください。

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